未分類

スペイン風邪から見るコロナウイルスの今後

どうも教養レディオです。

今回は世界中で猛威をふるう新型コロナウイルスによる影響についてお話しします。止まらない感染、今後いったいどうなっていくのか。ニュースを見ても「どこそこで新たに100人が感染確認」のように毎日スポットの情報しかはいってこないので、全体像がよくわからないですよね。

今後いったいどうなっていくのか。感染の拡大はいつまで続くのか。いつ収束に向かうのか。

今起こっている爆発的な感染症の拡大、これは世界の歴史を振り替えると人類が何度も直面してきた出来事なんです。

われわれは、過去に起こったパンデミックを振り返ることでコロナウイルスの感染拡大を予想できます。結論から言うと、コロナウイルスの流行は、もう一回、または二回、大きな波が来る事が予想されます。なぜそのような予想ができるのかというと、100年前に今回のコロナウイルスの感染拡大とよく似た経緯を辿った感染症があったからです。

それが、スペイン風邪です。ここで、100年前といまとでは、医療レベルも感染症に対する人々の危機意識も違うでしょ。と思う方多いと思います。確かに100年前と現在を比較すると医療レベルとか発展してますんで、同じような経過は辿らないだろうと思えますが、重要なのは、歴史をベースにして考えるということです。100年前の状況が再び訪れることを想定した上で、現在の医療技術が生かされた時どのような結果になるのかを予測するというのがベターだと思います。まずこの動画で過去のパンデミックについて学びましょう。そして未来を予想していきましょう。

さぁこのスペイン風邪、いったいどのような感染症だったのか。

スペイン風邪は1918年始めから1920年末までの約3年間に渡り大流行した人類史上最悪といわれる悪名高い感染症です。人類史上最悪と表現されるのは、短期間で多数の死者を出したことに由来します。他の感染症、災害、戦争などと比較しても、短期間のうちに多くの人を死に追いやった出来事だったんです。人類を危機に陥れる脅威というのは3つあります。それは戦争、飢餓、感染症。理不尽に突然に、多くの人を死に追いやるのが戦争と飢餓と感染症なんです。まさにスペイン風邪は人類にとっての脅威でした。

 

ではどのくらいの被害だったのか。全世界における感染者の推計は6億人、死亡者は2千万人から5千万人と言われています。人類史上最大の戦争、第二次世界大戦の死者数が6千万人から8千万人と推計されていますので、スペイン風邪の深刻さがわかると思います。5千万人も犠牲になったのか!と驚くと思いますが、世界人口に対する割合で見ると改めて深刻な感染症だったことがわかります。当時の世界人口は約20億人ですから、世界で4人に1人が感染し、40人に1人は死亡してしまった計算になります。そしてこれを現在にあてはめると大変なことになります。現在の世界人口は約77億人ですので、23億人が感染し、約2億人が死亡する計算になります。

スペイン風邪と呼ばれていますが、その実態はインフルエンザウイルスです。なお発生国については諸説あり、アメリカ、中国、イギリスなどと研究者によって主張は様々ですが、多くの研究者がアメリカ起源説を主張しているようです。スペイン風邪と聞くとスペインで発生し大流行したかのようなイメージをもってしまいますが、これには当時の世界情勢が大きく関係しています。スペイン風邪発生当時の100年前は第一次世界大戦の最中であり感染が世界的に発生していたんですが多くの国が兵士の士気の低下をおそれ感染症の実態を隠蔽していたんですね。そんな中、中立国であったスペインにおいては報道規制がなかったためメディアが感染症拡大の事実を大きく報道したことで、スペインで感染症が広がっていると言う誤解を生み出し、スペイン風邪と呼ばれることになったんです。

さて、このスペイン風邪、感染の拡大が新型コロナウイルスととてもよく似ています。スペイン風邪は第一波、第二波と大きな流行の波が2回ありました。

スペイン風邪は1918年3月に発生し、第一波が1918年秋。世界的流行を起こしました。第二波は1919年春から秋まで。発生から二回流行しましたが、この波は半年周期で訪れています。

これに対して新型コロナウイルス集団感染の報告は、2019年12月でしたが、最新の研究によると2019年9月から発生した可能性が指摘されています。その後世界的流行となったのが3月。これが第一波でしょう。集団感染が起こったとされる2019年9月から半年後の2020年3月に第一波がきていますよね。3月半ばには世界各国で流行を起こし、3月末にはイタリア、アメリカがほぼ同時に中国の感染者数を上回りました。中国に関しては都合の悪いことを平気で隠蔽する体質がありますので、感染者数などの報告は鵜呑みにできないことは当然としても、発生からちょうど半年後、イタリア、アメリカで爆発的に感染者が増え世界的に流行した事実は重要です。このように、集団感染の発生から世界的流行までの流れはスペイン風邪と似た経緯を辿っているんです。

いやいやいや、100年前と現在では、医療レベルの違いや感染症に対する認識不足とかあったでしょ、と思う方が多いと思うんで補足しておきますが、スペイン風邪が流行した当時、日本政府における対策は、現在と酷似しています。人混みを避け、マスクや布なので口を覆い、感染の疑いある人は別室にて過ごすよう勧告されていました。休校措置もとられており、現在と同じような対策がとられていたことがわかります。当時の人類は感染症に対して決して無知ではありませんでした。少なくともベターな対策はとっていたんです。

なお感染症と病原体の因果関係が人類史上初めて証明されたのは1876年。ドイツの細菌学者であるロベルト・コッホにより示されました。スペイン風邪の発生から42年前ですね。さらにウイルスという存在については、1892年にその存在が示唆され、その姿を人類が可視化できるようになったのは1935年です。つまりスペイン風邪発生当時、ウイルスの存在は示唆されてはいたものの、その実態までは確認できていなかったんですね。しかしながら、ルイ・パスツールとロベルト・コッホによる微生物学と感染症学の確立、ジョゼフ・リスターによる消毒法の確立は1800年代後半に行われており、感染症に対するメカニズムに対して、人類は決して無策ではありませんでした。

このように、100年前のスペイン風邪流行の際も、ベターな対策はとられていました。コロナと比較しても大きな違いはありません。このような状況で日本における被害はどうだったのか見ていきましょう。

 

日本におけるスペイン風邪は、二回の流行の波を起こしました。一回目の流行では2千万人が感染し、25万人が亡くなりました。2回目の流行では240万人が感染、12万人が亡くなっています。当時の日本の人口は5600万人であり、実に日本人の40%が感染したんです。

さてここまで歴史を振り返ってきましたが、次は統計や数字を使って感染のメカニズムを紐解いていきましょう。若干小難しいキーワードが並んでいます。基本再生産数、実行再生産数、集団免疫率、この3つがキーになります。

基本再生産数とは、感染者が新たに何人に感染を広げるかの数値です。新型コロナは1.4〜2.5と言われており、これは感染者一人当たり1.4人から2.5人の新たな感染者を生み出しうるという基本値です。これは病原体によってそれぞれ定められていて、例えばインフルエンザウイルスの場合は2〜3と言われています。ややインフルエンザウイルスと同じくらいの数値であることがわかります。つまりこの基本再生産数というのは、われわれが何も感染対策を取らなかった場合の病原体の感染力そのものを示しているんです。

これに対して実効再生産数というのは、様々な感染対策を行った上ではじき出された実際の再生産数を示しています。手洗いうがい、接触を避ける、マスクをするなどの対策を行えば、感染を防げますよね。対策をとれば感染者一人あたりが生み出す新たな感染者は減少しますよね。これが実行再生産数です。3月下旬の東京都の実行再生産数は1.7と推計されています。ちなみに欧米諸国の多くは実行再生産数は2〜4程度であったと言われています。この実行再生産数のポイントは、数値が1を下回るかどうかです。感染者一人当たりが生み出す新たな感染者数が1を下回れば、感染は減少に転じることがわかりますよね。

そして3つめの集団免疫率。これは実行再生産数が1になる時の感染者数の割合です。つまり何パーセントの人が感染した時感染が減少に転じるかを示す数値です。これは感染の経過を予測する際に指針となるわけですね。例えば東京都の実行再生産数1.7の場合、集団免疫率は41%であり、4割の人が感染すれば集団免疫が獲得され、感染は減少に転ずることを表しています。欧米諸国は実行再生産数2.5とした場合、集団免疫率は60%。6割が感染するまで感染拡大は止まらないことが数字でわかりますよね。

これらを踏まえて、情報をまとめます。

日本におけるスペイン風邪の集団免疫率40%、新型コロナは41%。とても近い数値です。100年前の感染対策は現代とほぼ同じ対策が取られていたので、スペイン風邪と同じような状況になっても全くおかしくないことがわかりますよね。つまり歴史と科学的根拠から、新型コロナは、半年後にもう一回大きな波が来る、というのが予想できてしまいます。

このような予測はできるものの、実行再生産数を少なく保つことは非常に重要です。感染者が爆発的に増えてしまうと、医療機関がパンクしてしまうからです。緩やかな感染拡大は、被害者の数を最小限にし、ワクチン開発に至るまでの時間稼ぎができます。焦燥感を煽るメディアや噂に惑わされずに自分の行動を選びましょう。

ということでここまでです。

有益と感じられましたらチャンネル登録高評価をお願いします。

それではまた。