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20分で分かる!政治のキホン/三権分立/国民主権/憲法/国会

 

どうも教養レディオです。今回の動画は日本国民の基礎的教養を解説します。政治の基本中の基本を、小学生でもわかる解説でお届けします。最後までご覧いただければ、きっとあなたにニュースを見る目が備わっていることでしょう。さて本題に入る前に聞き流して学ぶ教養レディオをチャンネル登録していただき、通勤通学の隙間時間にご利用ください。それでは行きましょう!

今回参考にした書籍は2018年に出版された「今さら聞けない!政治のキホンが2時間で全部頭に入る」著者は社会科講師、馬屋原吉博さんです。馬屋原さんは、難関中学に3000人以上合格させた実績を持ち、その指導内容は「小学生でもわかる解説」をモットーとしており、生徒が点で学んできたバラバラの知識同士を繋ぎあわせ、実用的な知識に変える彼の授業は生徒だけではなく、その保護者までもが楽しめると絶大な支持を得ているカリスマ塾講師なんです。

著者の馬屋原さんは、生徒とのマンツーマン授業を保護者に公開する塾に勤めている方ですが、保護者たちから次のような感想をもらうそうです。「政治をこどもにわかりやすく伝えるのに苦労したので、先生の授業がとても参考になりました」「政治の仕組みをこどもに伝えようとしたがうまくいかず、自分がいかにわかったつもりになっていたのかを痛感しました」これら保護者の感想から伝わるのは、大人でも政治の仕組みを理解するのは簡単なことではないんだな、ということです。馬屋原さんは、政治を難しい、ややこしいと感じるのは、必ずしも子供たちだけではないんだと感じ、自分が培った技術を多くの人に役立てて貰えたらという気持ちで本書を執筆されたそうです。政治をおさらいしたい人から、政治をこどもにわかりやすく伝えたい親御さん、そして今まさに小中高と学んでいる学生の皆さんまで、広い世代に最適な一冊、「今さら聞けない!政治のキホンが2時間で全部頭に入る」こちらを参考に解説していきます!

今回、教養レディオでは、基本をわかりやすく解説している本書からさらに要点を絞らせて頂きました。絞りに絞りましたが、しぼったからこそ超重要、これなしには政治を語れないという基本中のキホンのみを抑えました。要点はわずか4つ。4つだけです。これから政治を学ぶ小中学生の皆さんはもちろん、社会人の方もおさらいの意味でぜひ最後までご覧ください。

❶3つの国家権力

まず政治ってなんなの?ここからいきましょう。政治には3つの要点が存在します。それは、①ルールを作る、②世の中にルールをあてはめる、③問題をルールに則って解決する。この3つです。この3つが日本の政治の基本になります。みなさんもそれぞれの家庭のルールや、学校のルール、会社のルールってありますよね。一定のルールがあることで、その集団では一定の環境が保証されます。これは国も同じなんです。

この基本中の基本である3つの要点はそれぞれ次のように運営されています。すなわちルールをつくる立法機関、国会。そして世の中にルールを当てはめる行政機関、内閣。最後に、社会で起こった問題をルールに従って処理する司法機関、裁判所です。これら立法、行政、司法は3つの国家権力、三権と呼ばれ、それぞれが独立し相互に抑制し合うことで政治的なバランスを保っています。これを三権分立といいます。この三権を学ぶことこそが、日本の政治を学ぶことと言えるわけです。そういう意味で三権は非常に重要、絶対に外すことができない基本中の基本なんです。ちなみに立法行政司法の三権に加えて、第四の権力と呼ばれるのがマスメディアです。テレビ新聞のことですね。したがって、マスメディアも含めた4つの権力の振る舞いを知ることが、日本の政治を知ることと言えるのです。

なお、立法行政司法の三権には、それぞれリーダーが存在しています。行政機関である内閣のリーダーは内閣総理大臣。司法機関である裁判所のリーダーは最高裁判所長官。そして立法機関である国会には、2人のリーダーが存在しています。衆議院と参議院の議長です。このように立法行政司法のリーダーのことを三権の長と呼びます。ニュースを見ていると行政のリーダーである内閣総理大臣にフォーカスした報道がされていますが、憲法上はあくまでも国家権力は3つあって、内閣総理大臣はあくまでも行政機関のリーダーなんです。

❷国民主権

基本中の基本は理解できましたね。ルールを作り、世の中に当てはめ、そしてチェックする。それはわかった。じゃあ誰がルールを作るの?これが次のポイントです。誰がルールを作るのか。総理大臣が作るの?違う。じゃあ物凄い頭がいい人が集まって作るの?違うんです。ルールを作るのは、私たち国民です。国民がルールを作るんです。いやでもルールは国会で作るんでしょ?テレビでも国会中継とかやってるけど、国民ってよりは政治家?みたいな人が集まってるじゃん、国民じゃなくない?訳わかんないよ!どうか落ち着いてください。確かに国会は国会議員と呼ばれる政治家たちで話し合ってルールを決めてます。しかし。この国会議員を決めるのはわれわれ国民なんです。選挙によって国民に選ばれた国会議員たちが、国会に集まって、ルールを決めているんです。国民を代表して国会議員が国会でルールを作る。これを間接民主制と呼びます。国民が直接ルールを決めるのではなく、国民から政治を託された国会議員が間接的にルールを決める。だから間接民主制なんです。当然、間接民主制に対して直接民主制という概念も存在していますが、日本では、間接民主制が徹底された仕組みになっています。どちらにせよ、日本においては国のルールを決めることができるのはあくまで国民なんです。国民には政治を行う権利があり、国民が主役なんです。これを国民主権と呼びます。

みなさんは国会議員の誰それが不祥事を起こした、けしからん!と言ったニュースに触れたことがありますか?ありますよね、政治家ってのはずるい人たちだなーとイメージする方は多いと思います。政治を行う国会議員が不祥事や法律違反を起こしたのなら、それは咎められて当然です。しかしですよ。本質的な問題はニュースでは語られません。なにが語られていないか。それは、不祥事を起こした国会議員を選んだ国民の責任です。なんでこんな人を選んじゃったの?そう問題提起されなければなりません。国民主権であるこの国では、国民が政治の主役のハズです。そうですよね。政治の主役は国会議員ではありません、国民です。その国民が国会議員を選ぶわけです。国会議員の皆さん、頼みましたよ。私たちが思い描く理想の社会に近づくように、しっかりと政治活動してくださいね。はいわかりました。国民の皆さんを代表して頑張ります。そういう構造のハズです。しかしニュースを見ていると、政治家だけが悪いかのように報道していますよね。その政治家を選んだ国民への責任は問われません。これでは国民の政治への責任感のみならず、政治への関心も薄れてしまいますよね。

こう考えて見てください。親が子供を教育するのは当然ですよね。教育を放棄したら、それは咎められて当然です。親には子供を教育する権利と義務があるんです。権利と義務は切っても切り離せません。権利だけを行使して、あとはどうなろうが知ったこっちゃないでは無責任ですよね。政治を行うのは国民の権利であり義務であると認識することが、政治参画の第一歩かと思います。

❸憲法

さてハナシをもどして、先程ルールを決めるのは国民なんだとお話しましたよね。国民が政治の中心なんだ。それが国民主権なんだ。そう説明しました。じゃあそもそもルールってなに?法律のこと?そうですね、もちろん法律も国民が間接的に制定していることになります。国民に選ばれた国会議員が、国会で定めるのが法律ですからね。しかし日本の秩序を決める全てのルールにおいて、法律よりも強いルールが存在します。それが憲法です。

正式には日本国憲法と呼ばれるこのルールは、国の最高法規と定められています。日本におけるルールというのは上から順に、国民だけが変えられる憲法、国会で制定する法律、内閣や省庁が制定する政令と省令、そして都道府県や市町村が制定する条例と規則が存在します。憲法は日本の全てのルールのなかでもっとも強く、最高法規と定められているのには理由があります。

国民に選ばれた政治家たちは、国会で法律や政令を作ったり変えたりすることができると先ほど説明しました。しかし憲法は法律よりも強い存在です。そして憲法を変えることができるのは国民だけだと憲法で定められています。憲法は、ルールを作る政治家たちに対して、法律や政令、条例などが憲法に違反することはいけませんよ、政治家の皆さんは憲法を守ってルールを作ってね、という存在なんですね。全てのルールの頂点にあるのが憲法であり、憲法を変えられるのは国民だけなのです。まさに、先ほど説明した国民主権ですね。なお現在の日本国憲法が施行されたのは1947年5月3日、この日は憲法記念日とされ、祝日という形で広く日本人に知られています。

憲法は非常に強い力を持ったルールです。ですから、憲法を変えようと思っても、簡単には変えられないように作られています。憲法の改正に至るには次のプロセスが必要になります。まず憲法を変えたいと考える人がいた場合、その人はまず国会に憲法改正原案を提出しなければなりません。これを実現するには、衆議院、参議院それぞれ3分の2以上の国会議員が賛成しなければなりません。これを達成すれば発議が可能になるのです。発議とは、国民に対して憲法を変えていいですか?という提案です。この提案に対して、国民投票で民意を判断します。有効投票数の過半数が賛成すれば、天皇が国民の名において公布することとなるのです。憲法改正については、発議に衆参それぞれ3分の2以上の賛成が必要というところがポイントで、このハードルは非常に厳しいものです。1947年の日本国憲法施行以来、一度も発議がなされたことはありません。

現在の日本国憲法は、かつての大日本帝国憲法を国会が改正するという建前で成立しましたが、実際は戦後、GHQの占領下にあった日本がGHQの意向を強く受けたものであり、本当に我が国の憲法はこれでいいのか?ちゃんと自分たちで決めた方がいいんじゃないの?という議論がされ続けています。

❹国会とは何か

立法権を持つ国会は、憲法で次のように定められています。「国会は、国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である」なぜ憲法では内閣でも裁判所でもなく、国会に国権の最高機関という地位を与えているのでしょうか。

その理由はとてもシンプルです。国会を構成する国会議員になるためには、国民に選挙で選ばれる以外に方法がないからです。内閣は、総理大臣と10数名の国務大臣によって構成されていますが、この国務大臣は過半数が国会議員であれば良いとされています。実際はほぼ国会議員が国務大臣を努めていますが、たまに大学教授など、特定分野の専門家が大臣に任命されることもあります。裁判所の裁判官になるためには、司法試験に合格し、司法修習と呼ばれる研修期間中の試験を上位で突破する必要があります。しかしここに国民の選挙があるわけではありません。つまり内閣や裁判所のメンバーになるには、国民から選ばれる以外の方法が存在しているということです。しかし国会のメンバーになるためには、必ず国民に選ばれる必要があります。どんなに能力があっても、政治的な才能があっても、国民に選ばれなければ国会議員にはなれないのです。すでに解説したとおり、日本の主権者は国民です。政治の最終的な決定権は国民にあります。国民に選ばれるしか国会のメンバーになる方法がないからこそ、国会は国権の最高機関であると言えるわけです。そのため、日本国民全てが守らなければならない法律を作る権利、立法権は国会だけに与えられているのです。

日本の国会は、衆議院と参議院からなる二院制を採用しています。国会議事堂を正面から見て右側が参議院、左が衆議院です。衆議院と参議院の違いは、任期や議員数など色々ありますが、最も大きく異なるのは解散の有無です。参議院に比べ任期が短く解散がある衆議院は国民の審査を受け安い存在なので、より民意が反映されていると考えられるのです。したがって様々な面で参議院に対する優越性が認められています。これを衆議院の優越と呼びます。衆議院の優越について一例をあげると、内閣総理大臣の任命がわかりやすいでしょう。総理大臣は国会の指名により任命されるとお話しましたが、衆議院と参議院で異なる人物を指名した場合、衆議院の決定を優先することとされています。行政のリーダーである内閣総理大臣を任命するという権限は、実質衆議院が持っていると言えます。このことから衆議院の優越性が理解できますよね。なお総理大臣の任期は最長4年と言われますが、これは総理大臣を指名する立場にある衆議院が任期4年であることと直結しています。つまり、衆議院の任期が間接的に総理大臣の任期と言えるわけですね。

さて国会は、国権の最高機関であり唯一の立法機関です。ではどのようにルールが作られていくのでしょうか。法律を最終的に決めるのは国会ですが、法律案を提出することを認められているのは内閣と国会議員だけです。国民に主権はありますが、国民が直接国会に法律案を提出することは認められていません。国民の希望を実現するためには、国会議員に託すか、自分が国会議員になるしか方法がありません。日本は民主主義の国ですが、国民が直接ルールを決めるのではなく、国民が選んだ国会議員が間接的に政治を動かす、間接民主制の国なのです。

さていかがでしょうか。三権分立と国民主権、憲法、国会のあり方を学んだだけで、様々なニュースを読み取ることができると思います。そしてニュースを発信する第四の権力マスメディアも忘れてはいけません。われわれが政治に関わる情報を得られるのは、メディアです。メディアがなければ、私たち国民は政治の動きを知るすべがありませんよね。それはある意味、多くの国民はメディアが発信する情報に左右されうることを示しています。国民主権のこの国で、国民の思想をコントロールしうる存在だからこそ、マスメディアは第4の権力と呼ばれているのです。政治的に公平中立であるべきマスメディアが、特定の政治思想に偏っていないだろうかという目線を持つことが極めて重要なのです。私たち国民は、第4の権力を持つマスメディアから発信される情報を読み解くために、基本的な知識を持たなければなりません。また、当選した国会議員の働きぶりなどを把握し、国会議員としてふさわしいかを判断するなど、積極的に政治に関わる権利を行使し、民主主義たる日本において、主権者の義務を果たす必要があります。日本の政治は国民の政治レベルがそのまま反映されるといっても過言ではありません。国民が政治に無関心になればなるほど、政治は腐敗していくことでしょう。自分や家族にとってより良い国に住みたいと願うなら、政治から目を背けず、身近な人間と政治を語り合うことが第一歩です。日本は国民主権の国なのですから。あなたの理想の政治はどんな姿ですか?

ということで今回はここまで。有益と感じましたら是非チャンネル登録高評価をお願いします。次の動画でお会いしましょう。それではまた。